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インドの驚くべき裏事情

インドの牛乳事情

   http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100312-00000049-san-int
 

  『世界最多の乳牛を抱えるインドで、将来的に牛乳が足りなくなる“牛乳危機”が叫ばれ始めた。酪農農家が乳牛を肉牛として食肉業者に売り渡すほうがもうかる現象が起こっているためだ。

  インドの大半の州では牛の解体が禁止されているが、政府による食品の輸出奨励政策で潤う解体業者などによる不正が横行しているという。

  インドでは天候不順の影響で農産物が打撃を受けており、牛乳不足は食料インフレに一段と拍車をかける可能性がある。


  ◆低い生産効率  ニューデリー南部のRKプラム地区。デリー首都圏で乳製品最大手のマザー・デリーの店舗は、いつも朝からにぎやかだ。

  インドの一般家庭では、販売店から購入した牛乳をいったん沸騰させる。そして、沸騰で浮いた脂肪分を使って菓子やギー(澄ましバター)を作る。残った牛乳はヨーグルトに使われたり、紅茶やコーヒーに入れて飲用されたりする。


  販売店店主のオンビール・シン・チョードリー氏は「私のような紅茶愛飲者に牛乳は欠かせない」と語る。  


  インド農業省畜産・酪農・水産局によると、2007年度の牛乳生産量は1億480万トンで、ここ数年は米国を抜いて世界1位の座にある。


  国内に生息する牛も1億8520万頭、水牛は9790万頭で世界トップ。アジアのウシ属全体の51%、世界の19%を占める。だが、牛乳生産効率は高くない。国民1人に行き渡る牛乳の量は1日256グラムと、世界平均の約285グラムを下回っている。  


  最大の牛乳生産量を支えるのが、地方の1億200万世帯の農家だが、乳牛の飼育はコスト高だ。

  特に最近は干魃(かんばつ)などの影響で、餌は「300〜400%高騰」(乳製品大手の協同組合連合会幹部)している。にもかかわらず、牛乳の買い取り価格は低く抑えられているという。  

  牛乳生産関連の政府機関につとめる担当者は「乳牛にかかる農家のコストは1リットルあたり平均35ルピー(1ルピー=約2円)。組織化された連合会などによる牛乳買い取り価格は24〜25ルピーで、農家のロスは明らか。だが、食肉解体業者は比較にならないほど高い価格で乳牛を買い取っている」と指摘する。


  インドでは、乳を出せなくなった乳牛を肉牛として解体業者に渡すことは珍しくない。だが、最近は、まだ搾乳できるにもかかわらず、肉牛にされるケースが増えているという。

  商工省農産物輸出開発局の統計によると、バファロー肉の08年度の輸出量は約46万トン、輸出額は484億ルピー。輸出量は前年度比4・5%減となったが、輸出額は36%増で、肉の価格が高騰していることを裏付けている。


 ◆背景に輸出奨励策  インドでは宗教上の理由から牛が神聖視されており、世界ヒンズー協会VHP)のケムチャンド・シャルマ氏によると、全29州(デリー首都圏を含む)のうち、北東部など10州を除き牛の解体を禁止している。

  だが、「ほとんどの州で法が厳格に適用されていないため、不正な解体が行われている」と憤る。農業省の統計担当者は「06年度に解体された畜牛は250万頭、07年度は260万頭」と説明する

  が、実際の数はその何倍にも上るとみられている。  


  背景には、インド政府による食品輸出の奨励策があると指摘されている。野菜や果物だけでなく、食肉輸出も関税軽減措置などの対象になる。地元経済紙の報道によると、08年度だけで政府は計48億ルピーの支援を行ったという。  


  酪農業界は、こうした状況が続けば乳牛数は減り、牛乳生産量は数%減少する可能性があると懸念し、政府に肉牛への輸出奨励策の停止を要請している。

  一方、宗教団体も1月31日、パティル大統領に牛の食用解体の全面禁止と、牛の保護などを管轄する専門省の設置を求める書簡を提出した。


  宗教も絡み、政府の対応によっては国全体を大きく揺るがす事態を招きかねないだけに、政府も当面は様子見とみられる。だが、政府担当者は「少なくとも牛乳の買い取り価格を適正にすることはできるはず」と指摘した上で、「そうでなければ、農家が牛乳生産からそっぽを向いてしまう」と危機感をあらわにした。


  社会の安定やインフラ抑制といった側面からも、政府は早急な対応が求められそうだ。(ニューデリー 田北真樹子)』


  インドの牛乳事情。ちょっと別のインドが垣間見られたようで面白いね。

  インド
ではヒンズー教徒が多くて、牛は神聖な生き物とされていて、牛肉は食べないということになっている。だから、インドの路上では我が物顔で牛が闊歩しているのだ。
 
  ところが、牛肉の需要が増えているらしい。 インドで牛肉の消費量が伸びているというわけではないみたいだけど、神聖な牛を殺して輸出するというのはヒンズー教徒にとってはかなり問題じゃないのかな?
 

  インドで肉牛への輸出奨励策もあるという事自体、けっこうビックリな出来事だけどね。 まあ、人口世界第2位のインドにはヒンズー教徒だけでなくて、イスラム教徒仏教徒、シーク教徒などもいる。ジャイナ教ゾロアスター教など少数宗教も存在する宗教大国だけどね。
 

  でも乳牛まで肉牛にするというのはちょっと・・・。

  乳牛が減り、牛乳の絶対量が不足するようになると、ベジタリアンの多いインドではけっこう健康にも問題が発生するようになるかもね。

posted by 世界好奇心 at 18:13 | アジア