600のネイティブ英会話フレーズを60日で完全記憶して英会話マスター

W杯スペイン優勝からスペイン事情を読む

W杯 スペイン優勝 複雑な世論

  http://southafrica2010.yahoo.co.jp/news/ndetail/20100712-00000578-san-socc
 

  『【ロンドン=木村正人】スペインの主要都市では11日、広場に大型スクリーンが設置され、悲願の初優勝に市民が大歓声を上げた。

  経済危機で失業率が20%に達し、財政不安におびえるスペインだが、歴史に残る快挙に国民は力づけられたようだ。


   バルセロナのスペイン広場に数万人が詰めかけ、カタルーニャ旗より多くのスペイン国旗が打ち振られた。バルセロナスペイン国旗の方が目立つのは異例のことだという。


   東部カタルーニャ自治州の州都バルセロナスペイン内戦後、フランコ総統の専制に苦しめられた。このため、代表チームの半分を占めるバルセロナ出身の選手は今でも試合前の国歌斉唱を拒否している。


   英紙ガーディアン(電子版)によると、市民の一部は「スペインを代表してではなく、カタルーニャのためにプレーしてほしい」と複雑な感情をのぞかせた。

  スペイン代表
では、決勝点をあげたイニエスタや中盤の中核シャビ、DFの中心プジョルら多くのバルセロナの選手が活躍している。そして市民らは「チームの半分はカタルーニャ人だ。われらがバルセロナ(スペインリーグの人気チーム)が勝ったのも同じだ」と胸を張った。


   一方、首都マドリードの広場では早朝から市民が集まり、初優勝を歌や踊りで祝った。街中にスペイン国旗が掲げられ、花火やクラッカーが鳴らされるなど、祝宴は夜通し続いた。』



  無敵艦隊と異名をとるスペイン。これまでもW杯優勝候補にも挙がった事があるが、いつもベスト4以上に行く前に敗退していた。

  リーガ・エスパニョールと言えば、バルセロナやレアル・マドリッドの超有名世界クラブが引っ張る世界の強豪リーグ。


  イギリスのプレミアムリーグ、イタリアのセリエA、ドイツのブンデスリーグが世界4大トップリーグと言ってもいいだろう。
 

  そして、イングランド、イタリア、ドイツ共にワールドカップで優勝を経験している。ところがスペインは前評判はいいが、いつも期待外れの結果に終わっていた。


  その大きな要因が、スペインに対する愛国心。記事にも書かれている通り、バルセロナのカタルーニャは一般にスペイン語と言われているカスティリャーノと違い、カタルーニャ語を話す。
 

  もちろん似た言語であるが、アイデンティティーが違う。 そして、バルセロナ出身の選手は今でも国歌斉唱を拒否していると言う。この一体感のなさがスペインの最大の弱点だった。


  それはフランコ独裁時代に遡ると言う。フランコは徹底して地方語を禁止したらしく、カタルーニャ語は公けで使えない言語になってしまった。だから、自分たちのアイデンティティはスペインではなくカタルーニャだと。バルセロナはスペイン人と言う意識が低いし、スペイン国旗よりも州の旗を振る。

 だから、スペインでは国対抗のワールドカップより国内のスペインリーグであるリーガ・エスパニョーラの方が盛り上がると言われていた。

  特にマドリッドに対するバルセロナの感情は相当なもので、バルセロナ対レアル・マドリッドは最大のカードだった。


  しかし、このスペインの悪い一体感のなさを払拭したのが2年前の欧州チャンピオンズリーグ。 実力はありながら勝てなかったスペインが決勝でドイツを破って、遂にヨーロッパチャンピオンになったのだ。これでスペインと言う国の代表がまとまった。

  画期的な出来事で、今回のW杯優勝の布石だったのだ。
 

  そして優勝候補として乗り込んだ南アフリカワールドカップ。しかし、スペインは決して楽に勝ちあがってきたわけではない。スペインは初戦のスイスに敗れた。そこから盛り返して優勝したチームはスペインが初めてなのだ。


  今回のスペイン代表主力選手バルセロナの選手が多い。

  それでかバルセロナスペイン国旗が振られていたと言う事は、スペイン全体に勇気を与え、地域間のつまらない感情を幾分か取り除いた気がする。


  スペインにはバルセロナのカタルーニャ以上に独立運動を展開しているバスクなどがある。複雑なスペイン事情を考えても、スペインの一体感を取り戻した、大きなW杯優勝になった気がする。

  今回のワールドカップ優勝は、スペインに大きな勇気を与えた。
 

  スペイン、ワールドカップ優勝おめでとう!

 




posted by 世界好奇心 at 01:16 | ヨーロッパ