http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110310-00000134-reu-int
『[ワシントン 9日 ロイター] オバマ米大統領は9日、コートジボワールで非武装の市民が「無差別殺害」されたことに衝撃を受けたと述べ、バグボ大統領は退陣すべだ、との見解を示した。
オバマ大統領は声明のなかで「バグボ(前)大統領が国家を犠牲にして権力を維持しようとしている行為は、国民の普遍の権利と、コートジボワールが手にすべき民主主義に対する攻撃だ」と述べた。
アビジャンでは8日に、数千人の女性が、バグボ大統領の退陣を求めデモを行った。目撃者によると、治安部隊によって4人のデモ参加者が射殺された。
オバマ大統領は「平和的なデモの最中に非武装の市民が無差別に殺害されたことに、大きな衝撃を受けている。射殺された人々を含め、多くが女性で、正当な選挙で大統領に選出されたワタラ氏の支援のもとでデモを行っていた。
米国は引き続き、国際社会と協力し、このような残虐行為の実行者を特定するとともに、個人として行為の責任を追及するため努力していくことを、あらためて表明する」と述べた。
大統領はまた、「選挙結果が判明したときから述べている通り、コートジボワール国民は、自国の指導者としてワタラ氏を選出したのであり、バグボ氏は敗北した。
バグボ氏は国民の意思に耳を傾け、ワタラ氏への権力移行を平和裏に完了すべきだ」と述べた。』
コートジボアールでもデモが続いている。と言って、こちらはチュニジアのジュスミン革命から始まった中東の反政府デモとは性格が違う。チュニジア、エジプトの影響でデモが起こったのではない。
コートジボアールはフランスから独立後も内戦などがあった。しかし、現在のコートジボアールのデモの原因は、2010年10月にあった大統領選だ。
現職のバグボ大統領と野党を率いるワタラ元首相の決選投票になり、11月28日に投票が行われた。 選挙管理委員会は2日、ワタラ候補が投票総数54%を得て、45%のバグボ大統領を破ったと発表した。
しかし、バグボ大統領陣営はワタラ陣営による不正があったと主張し、バグボ大統領派の影響力が強い憲法評議会は「北部でワタラ陣営による投票行為の妨害や不正があった」として一部地域での投票結果を取り消し、バグボ氏を当選者にしたて上げたのだ。
そして、バグボ氏はアビジャンにおいて大統領就任宣誓式を行った。これに対抗してワタラ氏も同じアビジャン市内のホテルで国連平和維持部隊に守られながら就任宣誓を行った。
つまり、現在のコートジボアールは二重政権になってしまっているのだ。 バグボ氏とワタラ氏の2人がそれぞれ大統領を名乗っている。
そうした中、行われたデモだったが、バグボ氏側がなんと無差別攻撃を行ったらしい。 一度握った権力を放さない。独裁者がよくやる手だ。
ちなみに欧米諸国や国連は、ワタラ氏当選の選管発表を支持するとの声明を出している。
しかし、いくらオバマ大統領が色々言っても、コートジボアールの混乱は当分続きそうだ。
それにしても、世界のあちこちで政情不安が起こっていてテロリスト達にうまく利用されないか、かなり心配だ。