遅くなりましたが、みなさま
明けましておめでとうございます!
2006年の世界は色々ありましたねぇ。
年末にはイラクで独裁者と君臨してきた元フセイン大統領が、絞首死刑にされましたね。そんなにすぐに処刑するとは思ってなかっただけに、ビックリのニュースでした。
ちなみにグアテマラの新聞でも処刑の様子を図解した、詳細な記事が載ってました。やっぱりこのニュースは世界を駆け巡ったみたいですね。
個人的には、嬉しいニュースもありました。
それは、ノーベル平和賞のお話。その時、ちょっと他で書いた感想を載せますね。
★★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★
2006年のノーベル平和賞は、バングラディッシュのグラミン銀行と総裁のユヌス氏に贈られました〜。パチパチ!!!
僕は世界的な有名な政治家がもらうより、こういった地道に地元で活動してきた人がもらう方に、拍手を送りたくなる性分なんですよね。
と言ってもここだけの話、僕は今までユヌス氏を知らなかったんですけど(爆笑)。
でも、グラミン銀行はさすがに知ってましたよ〜。(自らフォロー)
ちょっとでも村落開発等をかじった事がある人間なら、グラミン銀行を知らない人はいないだろうというくらい有名ですからね。
そうかぁ〜。彼が設立者で、総裁だったのかぁ。
改めて納得(笑)
彼は、アジアのノーベル賞と言われるマグサイサイ賞ももらってるんですね。
まあ、グラミン銀行の実績からすると当然といえば当然だけど。
グラミン銀行は普通の銀行と違って、貧困層救済を目的に設立された銀行です。多くの貧困者を救ってきたところが凄い!
グラミンってベンガル語で「村」という意味だそうで、正に村人に密着した銀行なんですね。
少額とは言え、貧困層に無担保融資を実施して返済率が9割以上というのは、はっきり言って驚異的です!!! 大抵の人は貸し倒れを考えますからね。
もちろんそれには幾つかポイントがあると思うんですけど、僕が思うに主なのはこれかなと。
@ 女性を中心に持ってきた。
A 返済に関して、隣近所の人などで5人グループ制にした。
B 返済計画をきちんと立てさせ、フォロー体制をしいている。
貸し出す前にグラミン銀行の仕組みを説明し、借り手が理解した上で、労働意欲などをチェックしてから貸し出すという手法も、大きなリスク軽減になっている事でしょう。
まあ、その中でも@の「女性を中心に置いた」というのが、バングラディッシュでは成功に繋がったんじゃないかなぁと思ったりしています。
かの地では、男性は個人的な趣味にお金を使ったり、夜逃げをしてしまう傾向があるみたいなんですね。
その点、女性は子供達を抱え、必死に生活改善をしようという意欲を持っている人が多いらしい。
そういった社会状況を見極めた上でやっている。
しかし、口で言うほど、事はそう簡単じゃなかった筈なんですね。
バングラディッシュはイスラム教徒の国です。
ご存知のように、イスラム圏ではあまり女性が社会の表に出る事はないですよね・・・。
貧困改善の為には、そこをも変えてしまった事に凄さを感じます。もちろん色々中傷された時期もあったようですけど。
まあなんにしても、久々にアジアに嬉しいスポットが当たりました。
しかもバングラディッシュですよ〜。
こういっちゃあ何だけど、バングラディッシュがマスコミに取り上げられるのは、サイクロン被害とか洪水被害と言った暗いニュースばかり・・・。
こういった国が良いニュースで世界に紹介されるのは、非常に喜ばしい事だと思います。
という訳で、僕はこのニュースが凄く気になったんですね。
今では世界中に広がったグラミン銀行の考え方。
ある意味、村落開発のお手本となった面もあるし、その影響力を考えると、ノーベル平和賞も当然と言えば当然ですね。
★★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★
地道に人類を改善の方向に持っていこうとしている人に、今年もスポットが当たってほしいですね。
さて、今年の注目地域は、やっぱり中南米かな?
2006年、今年と大統領選する国が多いんですね。
日本と違って、トップが替われば全て変わるという国々ですからね。要注目です。
日本のようにトップが変わっても、実務面ではさほど影響を受けないと言う国の人間にはなかなか想像がつかない所ですね。
ベネズエラのチャべス大統領に追い風が吹いている気もしますしね。
いずれにしても目が離せないでしょう。
さて、2007年は一体どういう年になるのやら。
やっぱり紛争だけは勘弁願いたいですね。
「ラテンの旅人、gidoの世界好奇心」のトップへ